光線追跡法の欺瞞 第2章
これはレイトレ合宿3アドベントカレンダー第7週目の記事である。
リアルで物理的に正しい映像を計算する手法としてレイトレーシング法が注目されている。
だがこの手法にはまだ欺瞞が潜んでいる。
今ここでこの欺瞞を暴かなければ今年でレイトレ合宿が最後になってしまうかもしれない。
レイトレーシング法では光の軌跡を計算している。
真空中での光の速さは約30万キロメートル毎秒である。空気中, 水中では光の速さはこれより遅くなる。
だが世の中のレイトレーサーではまるで空間に一瞬で光が出現したかのように計算している。
光が物体に衝突してどこかへ反射するときも光の有限の速さを無視し, 時間を無視し, 無限の速さの光と静止物体との衝突を計算しているのである。
もし空間に光速に近い速度で移動する鏡があったとき, あなたのレイトレーサーはどれだけ物理的に正しく計算できるだろうか。
また, 光のドップラー効果も計算されていない。
視点から遠ざかっている銀河が赤方偏移によって色が変化しないのであれば, そのレイトレーサーは宇宙空間の極々一部でしか使い物にならない。
このような欺瞞があるにも関わらず物理ベースレンダリングなどと言い張るのは, まるでおっさんが自分を女子中学生と主張するようなものである。
holeさんから教えて貰った, 光の速さを考慮したレイトレの論文
だがあなたは光の速さなんて考える必要がないと反論するかもしれない。光の速さは無限大に近いので無限大として計算しても問題ないと。
宇宙に目を向けよ。
あなたは生まれてからずっと地球の大気圏内に引きこもり, 思考のスケールが小さくなっているからそう考えるのだ。
でも宇宙へ飛び出すのが怖い人のために宇宙を疑似体験できる非常に面白いゲームを紹介しよう。
steam
宇宙を旅して遺物を拾ったり貿易したり戦闘したりステーションを建てたり船を乗っ取ったりなどするゲーム。
宇宙を旅している感が味わえる。
現実の世界でもこんな簡単にお金を儲けられたらいいのになと思う。
GOG
steam
ゲーム開始時に選んだ種族のトップになって銀河の他の種族をやっつけるゲーム。
植民惑星を増やし収入を増やし艦隊を作って敵の星系を乗っ取ろう。
FTL(Faster than light: 超高速移動)で船を一気に敵地へ送ろう。
惑星や恒星を壊したり作ったりもできる。
steam
人類が滅んだ後でも目的を忘れず戦い続けるロボットになって, 銀河にいる敵ロボットを滅ぼすゲーム。
Total AnnihilationとSupreme Commanderを足して2で割って星間戦争を追加したようなRTS。
陸海空軍以外に人工衛星のような兵器もある。
惑星間でロボットを輸送したりテレポートすることができる。
別の惑星へ核ミサイルを飛ばすことができる。
小惑星に大きなエンジンを立てて惑星にぶつけて攻撃することもできるぞ。
実装せよ
どうせレイトレーシングしても欺瞞になるのでラスタライズ法を使う予定である。
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